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陸上_「ホクレン・ディスタンスチャレンジ2021」の結果(振り返り)

2021年7月

「ホクレン・ディスタンスチャレンジ2021」の5大会は無観客とはなりましたが、無事に開催されました。
選手の皆さん、関係者の皆さん、お疲れさまでした。

本記事では、日本新記録が3種目で更新され、日本タイ記録も1種目でマークされた、「ホクレン・ディスタンスチャレンジ2021」全5大会を振り返ります。

なお、昨年のホクレン振り返り記事のリンクはこちら!!
ホクレン・ディスタンスチャレンジ2020

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ホクレン・ディスタンスチャレンジ2021

第1戦  7.3(土) 士別大会<士別市陸上競技場>

男子

★1500m

①梅谷選手(流経大3)3’51″34
②望月選手(創価大2)3’53″17
③加藤選手(山学大3)3’53″32

★3000m

①池田選手(カネボウ)7’56″10
②川端選手(SGH)7’57″16
③西川選手(住友電工)7’57″49
④青木選手(トヨタ自動車)7’58″85
⑤J.ムァゥラ選手(黒崎播磨)7’59”02
⑥平選手(カネボウ)7’59″16
⑦甲木選手(東洋大1)7’59″49
⑧田村選手(黒崎播磨)7’59″50

★5000m

①W.タイタス選手(埼玉医科大G)13’22″49
②A.クルガト選手(中電工)13’25″22
③K.カランジャ選手(NTN)13’25″93
④S.ディラング選手(流経大1)13’26″02  大学記録更新
⑤J.ムオキ選手(コニカミノルタ)13’27″15

⑥近藤選手(青学大3)13’34″88  大学記録更新
⑦佐藤選手(SGH)13’35″74

⑧野中選手(大阪ガス)13’35″94
—–
森山選手(YKK)13’39″18
—–以下学生のみ
及川選手(東洋大3)13’47″98
佐藤選手(青学大2)13’49″74
山内選手(青学大2)13’57″44
C.カマウ選手(武蔵野学大2)13’58″78

ホクレン初戦から5000mで好タイムが誕生しました。今季好調の近藤幸太郎選手(青学大3)が、10000mに続き5000mでも大学記録を更新。大エースとして臨む駅伝シーズンでの活躍が楽しみです!

女子

★1500m

①石澤選手(エディオン)4’21″45
②金子選手(川崎市立橘高3)4’23″42
出場選手2名

★3000m

①内藤選手(パナソニック)9’15″57
②今村選手(しまむら)9’15″76
③小海選手(第一生命グループ)9’18″39

★5000m

①野村選手(積水化学)15’58″89
②藪下選手(豊田自動織機)16’07″26
③松本選手(中京学大3)16’09″61

※「M高史さん」Twitterより

第2戦  7.7(水) 深川大会(深川市陸上競技場)

男子

★5000m

①J.カベサ選手(Honda)13’25″17
②P.ムルワ選手(創価大3)13’30″44  大学記録更新

③Y.エバンス選手(サンベルクス)13’32″53
④三浦選手(中央大4)13’41″05
⑤中村選手(九電工)13’44″27
⑥其田選手(JR東日本)13’46″35
⑦鈴木選手(カネボウ)13’46″82
⑧栃木選手(日立物流)13’46″87
—–以下学生のみ
N.キプリモ選手(日薬大3)13’54″15
中野翔選手(中央大2)13’54″86
杉山選手(筑波大4)13’55″80
木付選手(國學大4)13’56”45
中山選手(日薬大3)13’57”31
園木選手(中央大2)13’59″86

★10000m

①S.ディラング選手(流経大1)27’43″58  大学記録更新
②K.カランジャ選手(NTN)27’45″90
③P.ワンブイ選手(NTT西日本)27’49″94
Y.ヴィンセント選手(東国大3)27’50″66
⑤小山選手(Honda)27’55″16

⑥K.コリル選手(GMOインターネット)27’55″49
⑦藤本選手(トヨタ自動車)28’02″54
⑧村山選手(GMOインターネット)28’06″89
—–
改木選手(トヨタ自動車九州)28’07″61
潰滝選手(富士通)28’11″09
B.キマニ選手(コモディイイダ)28’15″88

小松選手(NTT西日本)28’18″32
—–以下学生のみ
L.ムセンビ選手(東国大3)28’31″98
嶋津選手(創価大4)28’41″24
松倉選手(山学大4)28’53”68

流経大のオールドルーキー、S.ディラング選手は初戦の士別大会5000mに続いて10000mでも、あのダビリ選手が持っていた大学記録をあっさり更新してしまいました。関東インカレ1部では1年生から早くも2冠に輝いており、2部で2冠獲得のイエゴン(ヴィンセント)選手と日本インカレ(9月)での対決が楽しみです!

女子

★3000m

①E.ムソニ選手(ニトリ)9’07″92
②藪下選手(豊田自動織機)9’14″67
③川口選手(豊田自動織機)9’15″09

★5000m

①中野選手(岩谷産業)15’52″91
②古川選手(第一生命グループ)15’53″25
③内藤選手(パナソニック)15’55″32

★10000m

①原田選手(第一生命グループ)32’39″71
②池田選手(日立)32’54″25
③野村選手(積水化学)33’07″39

 

第3戦  7.10(水) 網走大会<網走市営陸上競技場>

男子

★1500m

①佐久間選手(明治大4)3’41″62   大学記録更新 
②楠選手(阿見AC)3’42″49
③青木選手(Honda)3’43″08
④飯島選手(阿見AC)3’43″30
⑤服部選手(立教大2)3’43″32   大学記録更新
⑥千葉選手(SGH)3’44″75
⑦杉本選手(明治大3)3’45″18
⑧安倍選手(東海大2)3’45″21
—–
たむじょー選手(千葉陸協)3’50″77

東京五輪3000mSC代表の青木涼真選手(Honda)は、専門外の1500mではスピードと切れ味を見せてPB更新! 順調に仕上がっているようです。

※「ホクレン・ディスタンスチャレンジ2021」Twitterより

★3000mSC

①荻野選手(旭化成)8’43″95
②中込選手(山学大2)8’52″32
③小田部選手(黒崎播磨)8’52″35
④佐藤選手(亜大3)8’57″79

★5000m

①D.ランガット選手(コニカミノルタ)13’27″10
鈴木選手(駒澤大2)13’27″83  大学記録更新
③E.キプチルチル選手(倉敷高2)13’28″11
④M.モゲニ選手(旭化成)13’28″17

⑤A.キベット選手(SGH)13’31″74
⑥唐澤選手(駒澤大2)13’32″58
⑦丸山選手(八千代工業)13’35″26
⑧清水選手(SUBARU)13’36″18
—–
小袖選手(Honda)13’36″61
岡本選手(サンベルクス)13’37″04
伊藤選手(Honda)13’42″50
—–以下学生のみ
市村選手(東海大4)13’37″50
砂岡選手(城西大4)13’38″80
溝口選手(東海大2)13’49″60
佐藤選手(駒澤大1)13’51″49
赤津選手(駒澤大2)13’52″27
山野選手(駒澤大3)13’54″17
野村選手(青学大1)13’54″92

駒澤大2年の鈴木芽吹選手は最後まで外国人選手と先頭争いを繰り広げて、村山謙太選手が持っていた大学記録を大幅に更新しました! 日本選手権10000mで見せつけた実力が本物であることを、今日の5000mの走りで証明してくれました! 近い将来、先輩のレン・タザワ選手との直接対決で、日本選手権の雪辱を果たす走りが見られるかもしれません。

★10000m

①J.ムオキ選手(コニカミノルタ)27’35″59
②M.ムイル選手(JR東日本)27’52″93
③西山和選手(トヨタ自動車)28’08″46
④塩澤選手(富士通)28’11″75
⑤栃木選手(日立物流)28’12″72
⑥細谷選手(黒崎播磨)28’15″11
⑦西山雄選手(トヨタ自動車)28’18″66
⑧荻久保選手(ヤクルト)28’18″77
—–以下学生のみ
丹所選手(東国大3)28’19″17  大学記録更新(日本人)
藤木選手(國學大4)28’29″09
平林選手(國學大1)28’38″26
—–以下日本人高校生
森選手(北海道栄高3)28’44″97

東国大3年の所健選手がB組トップの力走でPB更新。他校のエースと肩を並べる記録をマークしました。イエゴン選手という大砲がいるだけに、東国大が面白くなってきました!

平林選手(國學大1)2度目の28’38”台をマークして、安定した実力があることを証明しました。1年生にしてチームのエース、藤木主将、中西大翔選手の域に近づいてきました。近い将来”大エース”となる可能性を秘めています。

このレースでは、地元北海道の高校3年生、森春樹選手が10000mで28分台をマークしました! ちなみに、昨年度の高校3年生では高校記録を更新した石田選手(現東洋大1)ただ一人でした。

女子

★800m

①道下選手(立教大2)2’06″63
②陣内選手(九電工)2’07″06
③朝日選手(日体大4)2’09″68

★3000m

①田中選手(豊田自動織機TC)8’40”84  日本新記録🎉
②A.ムカリ選手(京セラ)8’46″31
③K.ムッソーニ選手(ユニバーサル)8’47″43
④K.ジョアン選手(九電工)8’52″02
⑤佐藤早選手(積水化学)8’52″43
⑥M.モラー選手(キャノン)8’53″52
⑦J.ウイニー選手(九電工)9’05″31
⑧兼友選手(京セラ)9’05″52

東京五輪代表の田中希実選手(豊田自動織機TC)が、昨年に続きホクレン2年連続で3000mの日本新記録を樹立しました! レース後半、特にラスト1周でのスパートは切れ味を増してきましたね。五輪へ向けて順調に仕上がっているようです。

※「ホクレン・ディスタンスチャレンジ2021」Twitterより

★3000mSC

①西出選手(関西外大4)10’26″97
②堀尾選手(京産大4)10’42″49
出場選手2名

★5000m

①K.ジェリ選手(三井住友海上)15’16″09
②O.ドルフィン選手(ユー・エス・イー陸上クラブ)15’21″07
③佐藤成選手(資生堂)15’41″28

★10000m

①小林選手(名城大3)31’22″34 日本学生新記録🎉
②細田選手(エディオン)31’39″32
③山口選手(AC・KITA)32’09″44
④加世田選手(ダイハツ)32’10″98
⑤荒井選手(名城大3)32’11″08
⑥阿部選手(しまむら)32’19’33”
⑦中野選手(岩谷産業)32’22″17
⑧筒井選手(ヤマダホールディングス)32’24″70

名城大3年の小林成美選手は、後半になってもペースを落とすことなくラストスパートを決めて、11年ぶりの日本学生新記録をマークしました。同時に来年のオレゴン世界選手権の参加標準記録も突破しましたので、代表争いが楽しみになりました。

※「ホクレン・ディスタンスチャレンジ2021」Twitterより

第4戦  7.14(水) 北見大会<北見市東陵公園陸上競技場>

男子

★800m

①瀬戸口選手(アースグロー)1’47″62
②高橋選手(東大2)1’48″85  大学記録更新
③安倍選手(東海大2)1’49″17  大学記録更新
④花村選手(TAKEO・AC)1’49″62
⑤森智選手(中央大4)1’49″95

★5000m

①三浦選手(順大2)13’26″78  大学記録更新
②青木選手(Honda)13’32″31
③K.パトリック選手(札幌山の手高3)13’42″22
④文元選手(カネボウ)13’47″98
⑤楠選手(阿見AC)13’48″40

⑥西山雄選手(トヨタ自動車)13’48″42
⑦藤曲選手(トヨタ自動車九州)13’49″03
⑧木津選手(カネボウ)13’49″34
—–以下学生のみ
丹所選手(東国大3)13’50″54
L.グレ選手(札学大4)13’51″00
中谷選手(早大4)13’51″13

東京五輪代表の三浦龍司選手(順大2)が、事実上初めて記録を狙ったレースに登場しました。今までずっと「5000mだったら○○ぐらいの実力がある」などという声が聞こえてきましたが、本番前の調整の一環とは言え、レースを見た人誰もが”次元が違う”走りを目撃しました。久しぶり(高岡さん以来?)のワールドクラスの選手であることは疑う余地ががないです!

また、青木涼真選手(Honda)は第3戦網走大会の1500mに続き、今大会の5000mでも抜群の走りで大幅にPB更新。三浦選手とともに五輪での活躍が楽しみです!

★10000m

①W.タイタス選手(埼玉医科大G)27’48″68
②L.アンドリュー選手(SUBARU)27’51″59
③J.ブヌカ選手(駿河大4)27’52″70
④N.キプリモ選手(日薬大3)27’58″88

⑤荻久保選手(ヤクルト)28’28″43
⑥M.モゲニ選手(旭化成)28’33″33
⑦森山選手(YKK)28’35″95
⑧倉田選手(GMOインターネット)28’36″75

女子

★1500m

①吉川選手(ユニクロ)4’19″71
②下田平選手(ダイハツ)4’20″03
③藪田選手(大塚製薬)4’20″27
④山中選手(愛媛銀行)4’21″10

★3000m

①K.カロライン選手(神村学園高1)8’52″82
②O.ドルフィン選手(ユー・エス・イー陸上クラブ)8’54″47
③井手選手(ワコール)9’07″97
④川口選手(豊田自動織機)9’09″02

★5000m

①A.ムカリ選手(京セラ)15’15″82
②K.ジェリ選手(三井住友海上)15’16″73
③田中選手(豊田自動織機TC)15’17″93

 

第5戦  7.17(土) 千歳大会<千歳市青葉陸上競技場>

男子

★800m

①源選手(環太平洋大4)1’45″75  日本タイ記録、日本学生新記録 🎉
②川元選手(スズキ)1’45″83
③金子選手(中央大2)1’45″85  大学記録更新
④石川選手(横浜国大3)1’48″21  大学記録更新
⑤山﨑選手(広島経大3)1’49”59
⑥高橋選手(東大2)1’49″99

北海道とは思えない30℃超えの夏日となりましたが、いきなり目が覚める好レースが展開されました。 史上まれにみるハイレベルなレースはゴール目前まで混戦となりましたが、先頭でゴールに飛び込んだのは、今年PBを大幅に更新している源裕貴選手(環太平洋大4)見事に日本タイ記録をマークしました!

今日のレースで45秒台の川元選手(スズキ)、金子選手(中央大2)はもちろん、PMをつとめた日本選手権者の田母神選手と瀬戸口選手など、まだまだチームJAPANとしてポテンシャルは大いにあると思いますので、今後の800mに大注目です!

※「ホクレン・ディスタンスチャレンジ2021」Twitterより

★1500m

①河村選手(トーエネック)3’35″42  日本新記録🎉
②佐藤選手(洛南高3)3’37″18  日本高校新記録  U20日本最高記録 🎉
③坂東選手(富士通)3’37″99
④的野選手(三菱重工)3’39″35
⑤佐久間選手(明治大4)3’39″91  大学記録更新
⑥木村選手(愛三工業)3’42″01
⑦中井選手(環太平洋大3)3’42″37
⑧飯澤選手(東海大3)3’43″42

男子800m、女子1500mと良い流れができていましたが、今年の日本選手権優勝の河村一輝選手(トーエネック)が、36秒台を飛び越えて3分35秒台の日本新記録をマークしました。最近のレースぶりから条件さえ整えばいつ出てもおかしくない状況でしたが、ついに待望の日本新記録が誕生しました!

東京五輪には間に合いませんでしたが、来年のオレゴン世界選手権の参加標準記録(3’35”00)まであとわずかに迫りました。

※「ホクレン・ディスタンスチャレンジ2021」Twitterより

 

また、佐藤圭汰選手(洛南高3)はハイペースの中、ラスト1周まで河村選手に食い下がり、その後も粘りに粘って、20年以上前の1999年に誕生して、伝説になりかけていた高校記録(佐藤清治さん)をついに更新しました!! 日本歴代でも3位です!!

※「ホクレン・ディスタンスチャレンジ2021」Twitterより

 

「800m」、「1500m」。2021年7月17日は、日本中距離界の前に立ちはだかっていた”壁をぶち壊した日”になりました。

100mに立ちはだかっていた10秒の壁がそうであったように、近い将来、中距離の日本記録を次々に越えていく選手が現れる日が必ず来ると思います。

★2000mSC

①松本選手(大塚製薬)5’35″48
②内田選手(立教大2)5’40″58
③小田部選手(黒崎播磨)5’41″70

★5000m

①J.ムオキ選手(コニカミノルタ)13’19″92
②A.キベット選手(SGH)13’21″98
③S.ムシオ選手(中央発條)13’24″17
④K.パトリック選手(札幌山の手高3)13’25″57
⑤遠藤選手(住友電工)13’26”14
⑥E.キプチルチル選手(倉敷高2)13’26″17

⑦Y.エバンス選手(サンベルクス)13’26″94
⑧田澤選手(駒澤大3)13’29”91
—–
森山選手(YKK)13’35″90
砂岡選手(城西大4)13’37″08
細谷選手(黒崎播磨)13’38″14
丸山選手(八千代工業)13’39″98
—–以下学生のみ
野村選手(順大3)13’44″61
藤木選手(國學大4)13’45″52
唐澤選手(駒澤大2)13’47″12
中西大選手(國學大3)13’49″28
菖蒲選手(早大2)13’52″46
篠原選手(駒澤大1)13’53″92
服部選手(順大1)13’59″98

惜しくも東京五輪代表に届かなかった遠藤日向選手(住友電工)田澤廉選手(駒澤大3)の対決に注目が集まりましたが、”悔しい日本選手権優勝”後の最初のレースとなった遠藤選手が、第3戦網走大会で後輩の芽吹選手がマークした大学記録の更新を狙っていた田澤選手に先着しました。

遠藤選手は来年のオレゴン世界選手権代表を目指すと思いますので、国際レースに挑戦する機会があれば積極的に記録を狙いに行って欲しいですね! 田澤選手は駅伝との兼ね合いになりますが、秋シーズンもトラックに専念できれば記録を狙うチャンスも巡ってくると思いますが、どうでしょうか?

女子

★800m

①山口選手(九州共立大1)2’05″71
②陣内選手(九電工)2’07″01
③川島選手(筑波大1)2’08″12

★1500m

田中選手(豊田自動織機TC)4’04”08  日本新記録🎉
②後藤選手(豊田自動織機TC)4’12″45
③道下選手(立教大2)4’12″72  日本学生新記録🎉
④藪田選手(大塚製薬)4’15″04
⑤菊地選手(肥後銀行)4’15″88
⑥山﨑選手(日体大1)4’16″96

⑦保坂選手(日体大2)4’17″25
—–
新谷選手(積水化学)4’28″03  3本目

第3戦網走大会の3000mで日本新記録をマークした田中希実選手(豊田自動織機TC)が、五輪出場種目の1500mで日本記録を1秒以上更新する日本新記録が誕生しました! 競り合う相手もなく、自力でマークした記録だけに数字以上の価値がありそうです。五輪本番での1500m、5000mの走りに注目です。

また、道下美槻選手(立教大2)は、昨年までのPBを今シーズンに入って10秒も縮めて、ついに学生新記録を更新しました!

※「ホクレン・ディスタンスチャレンジ2021」Twitterより

★2000mSC

①大宅選手(大東建託パートナーズ)6’41″69
②堀尾選手(京産大4)6’42″17
③笠原選手(福岡大2)6’49″08

★3000m

①K.カロライン選手(神村学園高1)8’47″85
②E.ムソニ選手(ニトリ)8’48″90
③渡邊選手(パナソニック)9’08″05
④新谷選手(積水化学)9’09″27  2本目(A組4着)
⑤弟子丸選手(積水化学)9’10″21
⑥柴田選手(ワコール)9’10″46
⑦新谷選手(積水化学)9’11″21  1本目(B組1着)

東京五輪10000m代表の新谷仁美選手(積水化学)は北海道とは思えない暑さの中、調整の一環で3000m+3000m+1500mにチャレンジしました。とは言え、いずれもPB更新を狙ってのレースだったようです。

さすがにPB更新はできなかったものの、暑さの中で、3000m×2本のリカバリーは10分、3本目の1500mまでは25分という中で、フレッシュな選手と互角に渡り合う姿は、五輪で躍動するシルエットと重なって見えました。10000mに絞った五輪が非常に楽しみです!

★5000m

①K.ムッソーニ選手(ユニバーサル)15’17″70
②D.ブルカ選手(デンソー)15’19″17

③K.ジョアン選手(九電工)15’19”46
④不破選手(拓殖大1)15’20″68
⑤O.ドルフィン選手(ユー・エス・イー陸上クラブ)15’22″05
⑥H.エカラレ選手(豊田自動織機)15’25″14

⑦加世田選手(ダイハツ)15’27″81
⑧細田選手(エディオン)15’30″29

大学1年生の不破聖衣来選手(拓殖大1)は、今夏のU20世界選手権の日本代表に選出されています。今日のレースではPBを大幅に更新する日本学生歴代3位(日本人2位)の記録をマークしました。注目選手です!

★10000m

①K.カベケ選手(ルートインホテルズ)31’58″88
②佐藤選手(スターツ)33’15″08
③上杉選手(スターツ)33’25″90

———-

以上、今年のホクレン・ディスタンスチャレンジ2021、5大会を振り返ってみました。

日本新記録、日本タイ記録、日本学生新記録、日本高校新記録、U20日本最高記録が誕生しましたし、そのほかにも好記録が多数誕生して、無観客開催というハンデを吹き飛ばしてくれました!!

コロナ禍の早期収束と東京五輪の成功を願って、この記事の投稿を終了したいと思います。

最後までありがとうございました。