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陸上_ウィークリーワールドランキング 2021.6.1現在

World Athletics(WA)より、ワールドランキングが発表されました。

ランキングには、昨日2021.6.1開催の木南記念まで反映されていましたので、最新情報をお伝えいたします。

※リンク先:日本陸上競技連盟のHP
トラック&フィールド種目 日本代表選手選考要項

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ワールドランキング 2021.6.1

男子

男子は、上記10000mのほか、参加標準記録を3名以上が突破している100m、110mH、400mH、走幅跳の4種目以外では、参加標準記録突破率が低い種目ほど、ワールドランクで上位にいれば五輪出場資格が得られる可能性が高くなります。

10000mのほか、1500m、走幅跳、砲丸投、円盤投、ハンマー投以外の種目の突破率は、まだ70%以下です。

★10000m

東京五輪:TN(ターゲットナンバー)「27」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「27」

参加標準記録:27’28″00

1カ国最大
3名順位
選手名記録
/スコア
ワールド
ランク
日本人
順位
17相澤選手27’18″75
内定1
25伊藤選手27’25”73
内定2
 29田村選手1198303
田澤選手1193364
大迫選手1172505
鎧坂選手1171526
鈴木芽選手1168557

※相澤選手(旭化成)、伊藤選手(Honda)は、この種目で代表内定

この種目はご存じの通り、TN27を参加標準記録突破者が満たしましたので標準記録突破が必須条件となりました。

6.6のデンカチャレンジでは、田澤選手(駒大3)が参加標準記録の突破を目指しています。今のところPMを3選手準備しているようなので、何とか突破してほしいですね。

★5000m

東京五輪:TN「42」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「26」
参加標準記録:13’13″50
ワールドランクボーダーライン:1143Pt/57位

1カ国最大
3名順位
選手名スコア
ワールド
ランク
日本人
順位
36松枝選手1163431
41服部弾選手1144562
48坂東選手1135653
田中選手1129714
市田孝選手1127755
森田選手1108976
遠藤選手1107987

この種目、現時点では、日本人選手の参加標準記録突破者はいません。1カ国最大3名順位でTN=42圏内(42位以内)にいるのは、松枝選手(富士通)と服部弾選手(トーエネック)の2選手。

ただ、松枝選手36位、服部弾選手41位と二人ともほぼボーダーラインのため、標準記録を突破するかスコアを稼いでランクを上げないと厳しい状況になりつつあります。

上記2選手に限らず、参加標準記録突破、パフォーマンススコアを稼いでランクアップが必須条件となってきました。

★3000mSC

東京五輪:TN「45」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「31」

参加標準記録:8’22″00
ワールドランクボーダーライン:1165Pt/51位

1カ国最大
3名順位
選手名記録
/スコア
ワールド
ランク
日本人
順位
18三浦選手8’17″46
標準
34山口選手1208192
36塩尻選手1182363
阪口選手1176414
青木選手1170465
– 楠選手1151646

※橙文字は、標準記録突破選手とその記録

この種目も見ておきましょう。日本人選手のスコアに変動はありませんが、世界で参加標準記録突破者が3名増えたこともあり、ボーダーラインが上がりました。

この傾向は今後も続くと思います。できれば、日本選手権までに記録を狙える競技会が開催されればよいのですが…。

★やり投

東京五輪:TN「32」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「21」
参加標準記録:85m00
ワールドランクボーダーライン:1156Pt/29位

1カ国
3名順位
選手名スコアワールド
ランク
日本人
順位
27小南選手118623
34新井選手1150322
35小椋選手1144343
ディーン元気選手1144354

この種目は、まだ参加標準記録を突破している選手はいません。小南選手(染めQテクノロジイ)が昨日木南記念の82m43で、TN=32圏内の27位に食い込んできました。

1カ国最大3名順位で、新井選手(スズキAC)、小椋選手(栃木スポ協)、ディーン選手(ミズノ)もボーダーラインにいますので、6.6のデンカチャレンジの結果次第では、出場圏内に入ってくる可能性が十分にあります。

期待の種目です!

※出典:「月刊陸上競技/月陸Online」Twitterより

★棒高跳

東京五輪:TN「32」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「21」
参加標準記録:5m80
ワールドランクボーダーライン:1204Pt/40位

1カ国
3名順位
選手名スコアワールド
ランク
日本人
順位
30山本選手123329
33江島選手1201412
40竹川選手1181503
石川選手1152684

この種目も、まだ参加標準記録を突破していませんが、1カ国最大3名順位では、山本選手(トヨタ自動車)がTN=32圏内の30位、江島選手(富士通)は33位で次点、竹川選手(丸元産業)も木南記念で5m65を跳んで優勝し、ボーダーの近くまでランクアップしてきました。

参加標準記録の5m80をクリアできれば申し分ありませんが、スコアを伸ばしてランクアップすることで、五輪出場が近づいてくる状況にあります。

女子

女子は、すでに3名が代表内定している10000mと参加標準記録を3名が突破している5000m以外では、男子同様、参加標準記録突破率が低い種目ほど、ワールドランクで上位にいれば五輪出場資格が得られる可能性が高くなります。

トラック(100m、200m、800m、1500m、100mH、400mH、3000mSC)とフィールド(円盤投、やり投)、七種競技計10種目の突破率は、まだ70%以下です。

★100mH

東京五輪:TN「40」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「26」
参加標準記録:12″84
ワールドランクボーダーライン:1194Pt/53位

1カ国
3名順位
選手名スコアワールド
ランク
日本人
順位
32寺田選手121340
33青木選手1210432
34木村選手1209443
鈴木選手1152874

※6.4 修正 青木選手(32→33) 失礼いたしました。

この種目は、まだ参加標準記録突破者はいませんが、ワールドランクの上位3選手は、いずれも1カ国最大3名順位でTN=40の出場圏内にいます。

先週記事で「6.1 木南記念(カテゴリーC)で参加標準記録を突破するか、好記録で上位に入ってスコアを伸ばしておきたい」と書きましたが、寺田選手(ジャパンクリエイトグループ)が日本新記録を樹立するなど、12秒8台の記録を揃えて、ようやく日本人順位でも首位に立ちました。

しかし、寺田選手のほか青木選手(七十七銀行)、木村選手(エディオン)の上位3選手でもボーダーラインもこれからさらに上がってきますので安全圏にいるわけではないので、五輪出場に近づくためにも、6.6布勢スプリントで参加標準記録を突破しておきたいところです。

※出典:「月刊陸上競技/月陸Online」Twitterより

★1500m

東京五輪:TN「45」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「25」
参加標準記録:4’04″20
ワールドランクボーダーライン:1165Pt/57位

1カ国最大
3名順位
選手名記録
スコア
ワールド
ランク
日本人
順位
36田中選手1174421
48卜部選手1157612
61後藤選手11161013

この種目も、まだまだ参加標準記録突破者はいませんが、田中選手(豊田自動織機TC)はTN=45圏内の36位にいます。田中選手は今後もレースに出場して記録を狙っていくと思いますので、日本新記録となる標準記録の突破を目指してほしいです。

また、卜部選手(積水化学)はボーダーラインのわずかに下に位置していますが、今後記録を伸ばしていけば圏内に入ってくる可能性は十分にあります。

 

<参考>
ワールドランキングは面白い!

今週は以上です。今週末にはデンカチャレンジ(カテゴリーC)、布勢スプリント(カテゴリーF)などがありますので、日本選手の好記録誕生に期待したいですね。

どうもありがとうございました。