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陸上_ウィークリーワールドランキング 2021.6.15現在

World Athletics(WA)より、6.15現在のワールドランキングが発表されました。

今週も最新情報をお伝えいたします。

まず、混合4×400mRが1ランクダウンして、TN=16の16番目、つまり五輪出場するためには後がなくなりました。ピンチです。
6.17 追記 チェコに抜かれて出場圏外の17番目に下がってしまいました…。

世界では特筆すべき変動こそありませんでしたが、多くの種目で新たに1~3名程度の参加標準記録突破者が出ています。また、ボーダーラインのパフォーマンススコアは、変化なし~数Ptアップした種目が多い中で、例えば女子3000mSCは8Pt、男子棒高跳は19Ptもアップしました。

※リンク先:日本陸上競技連盟のHP
トラック&フィールド種目 日本代表選手選考要項

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ワールドランキング 2021.6.15

男子

★100m

東京五輪:TN「56」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「39」
標準記録突破率:69.6%

参加標準記録:10″05
ワールドランクボーダーライン:1190Pt/66位

1カ国最大
3名順位
選手名記録
/スコア
ワールド
ランク
日本人
順位
9山縣選手9″95標準
15サニブラウン A ハキーム選手9″97標準2
18小池選手9″98標準3
桐生選手10″01標準4
多田選手10″01標準5
 : :
ケンブリッジ飛鳥選手111821811

※橙文字は、標準記録突破選手とその記録

100m。
参加標準記録突破者が5名。日本選手権で5名のうち3名が3位以内に入賞すれば、即代表内定です。また、5名以外の選手でも、10″05以内で標準記録を突破して3位以内に入賞すれば、即代表内定となります。

2020年の記録ランキング1位だったのは、ケンブリッジ飛鳥選手(Nike)の10″03。残念ながら有効期間外だったため標準記録突破とはなりませんでしたが、日本選手権で一発があっても何ら不思議ではないです。

日本選手権決勝は6月25日(金)20:30予定です!!

★3000mSC

東京五輪:TN「45」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「34」
標準記録突破率:75.6%

参加標準記録:8’22″00
ワールドランクボーダーライン:1176Pt/51位

1カ国最大
3名順位
選手名記録
/スコア
ワールド
ランク
日本人
順位
22三浦選手8’17″46
標準
37山口選手1208252
40塩尻選手1182443
阪口選手1176494
青木選手1170565
– 楠選手1151756

※橙文字は、標準記録突破選手とその記録

3000mSC。
三浦選手(順大2)は参加標準記録突破済み。他の日本人選手のパフォーマンススコアに変動はありませんが、世界の標準記録突破者は1名増えて34名(突破率75.6%)、ボーダーラインは1Pt上がりました。やはり「標準記録突破」が必須条件になるかもしれません。

仮に最終的に標準記録突破者が45名に達しなかった場合でも、ワールドランク順で最上位あたりにいないと厳しくなりそうです。

山口選手(愛三工業)はワールドランク順で3番目、塩尻選手(富士通)は6番目ですが、ボーダーラインのスコアとの差は6Pt。阪口選手(SGH)のスコアはボーダーラインと同じ1176Ptですが、日本人順位は4位。

★5000m

東京五輪:TN「42」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「29」
標準記録突破率:69.0%
参加標準記録:13’13″50
ワールドランクボーダーライン:1148Pt/60位

1カ国最大
3名順位
選手名スコア
ワールド
ランク
日本人
順位
38松枝選手1163501
43服部弾選手1144632
50坂東選手1135743
田中選手1129834
市田孝選手1127885
森田選手11081146
遠藤選手11071157

5000m。
現時点、日本人選手の参加標準記録突破者はいません。1カ国最大3名順位でTN=42圏内(42位以内)にいるのは、38位の松枝選手(富士通)ただ一人で、
服部弾選手(トーエネック)は次点の43位で変わらず。

最終的に標準記録突破者が42名に達しなかった場合でも、ボーダーラインはこれから大きく上昇すると思います。先週と同じく…


日本人選手が東京五輪の5000mに出場するためには、日本選手権での参加標準記録の突破、もしくは上位&好記録でパフォーマンススコアを稼いでの、ワールドランクアップが必須条件です。
 

★やり投

東京五輪:TN「32」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「24」
標準記録突破率:75.0%
参加標準記録:85m00
ワールドランクボーダーライン:1166Pt/30位

1カ国
3名順位
選手名スコアワールド
ランク
日本人
順位
27小南選手118823
34小椋選手1159332
36新井選手1150363
ディーン元気選手1146384

やり投。
現時点で、まだ参加標準記録を突破している選手はいません。1カ国最大3名順位で小南選手(染めQ)が、TN=32圏内の27位となっています。

新井選手、ディーン選手(ミズノ)もボーダーラインに近い位置にいます。

残りの標準記録突破枠は先週から2名減ってあと8名です。でも…

やり投には”一発“があります。最後の一投まで期待できる種目です。

 

★十種競技

東京五輪:TN「24」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「16」
標準記録突破率:66.7%
参加標準記録:8350点
ワールドランクボーダーライン:1221Pt/21位

1カ国
3名順位
選手名スコアワールド
ランク
日本人
順位
30右代選手118934
36中村選手1168462

十種競技。
先週末、日本選手権混成で中村選手(スズキ)が優勝。1カ国3名順位で2ランクアップしましたが、TN=24圏内には残念ながら届きませんでした。

また、スペインで開催された競技会に出場した右代選手(国士舘クラブ)は、残念ながら8種目目の棒高跳で記録なしの0点に終わり、そのままDNFとなりました。海外では、今週末にドイツで先週のスペインと同じく「カテゴリーGL」の競技会がありますが…。

6.17追記
右代選手は、ドイツの競技会出場が決まったようです。五輪へ向けた正真正銘のラストチャンス!
悔いの残らぬよう、最後まで頑張ってください!

女子

★100mH

東京五輪:TN「40」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「27」
標準記録突破率:67.5%
参加標準記録:12″84
ワールドランクボーダーライン:1204Pt/53位

1カ国
3名順位
選手名スコアワールド
ランク
日本人
順位
32寺田選手121739
35青木選手1213452
37木村選手1209483
鈴木選手1170844

100mH。
現時点で、まだ参加標準記録を突破している選手はいませんが、寺田選手(ジャパンクリエイトグループ)、青木選手(七十七銀行)、木村選手(エディオン)のワールドランク上位3選手が、1カ国最大3名順位でTN=40の出場圏内にいます。

また、寺田選手と青木選手は12″87の日本記録をマークして、参加標準記録の12″84に迫っていますが、ボーダーラインも迫ってきています。参加標準記録突破もしくはワールドランク順で上位にいないと、厳しい状況に変わりありません。

★1500m

東京五輪:TN「45」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「29」
標準記録突破率:64.4%
参加標準記録:4’04″20
ワールドランクボーダーライン:1167Pt/58位

1カ国最大
3名順位
選手名記録
スコア
ワールド
ランク
日本人
順位
37田中選手1195431
48卜部選手1161632
58後藤選手1135873

1500m。
参加標準記録突破者は先週から3名増えました。日本人選手では田中選手(豊田自動織機TC)は、1カ国最大3名順位でTN=45圏内の37位で変わらず。日本新記録となる標準記録の突破を目指してほしいです。

また、卜部選手(積水化学)も先週と変わらず、引続きわずかにボーダーラインの下となっています。

★3000mSC

東京五輪:TN「45」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「28

標準記録突破率:60.0%
参加標準記録:9’30″00
ワールドランクボーダーライン:1179Pt/50位

1カ国最大
3名順位
選手名記録
スコア
ワールド
ランク
日本人
順位
43吉村選手1180481
46山中選手1178522
53藪田選手1165683
石澤選手1162724

3000mSC。
現時点で、まだ参加標準記録突破者はいません。1カ国最大3名順位では43位吉村選手(大東大3)が、TN=45出場圏内にいます。
ボーダーラインのスコアが8Ptも上がったため、山中選手(愛媛銀行)は46位の次点なっています。

藪田選手(大塚製薬)と石澤選手(エディオン)は、ボーダーラインから少し開きましたが、日本選手権の結果次第では浮上のチャンスはあります。

★やり投

東京五輪:TN「32」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「15」
標準記録突破率:46.9%
参加標準記録:64m00
ワールドランクボーダーライン:1129Pt/32位

1カ国最大
3名順位
選手名記録
スコア
ワールド
ランク
日本人
順位
9北口選手66m00標準1
32佐藤選手1129322
36上田選手1116363
山下選手1089424
武本選手1077515

※橙文字は、標準記録突破選手とその記録
6.21追記
※上記WAのランキングには、6.5日本学生個人選手権(カテゴリーF)、武本選手の記録(62m39)がまだ反映されていません。反映されると「1100Ptでワールドランク39位相当」になります。

やり投。
北口選手(JAL)は参加標準記録突破済み。佐藤選手(ニコニコのり)は、先週と変わらず1カ国最大3名順位でTN=32のボーダーライン上の32位にいます。

また、木南とデンカで60m超えスローを連発した上田選手(福岡大4)、山下選手(九共大M2)、学生個人選手権で62mスローの武本選手(大体大4)には、日本選手権で標準記録突破の一発に期待がかかります。

★七種競技

東京五輪:TN「24」
参加標準記録突破者(1カ国最大3名)「9」
標準記録突破率:37.5%
参加標準記録:6420点
ワールドランクボーダーライン:1178Pt/25位

1カ国最大
3名順位
選手名記録
スコア
ワールド
ランク
日本人
順位
53山﨑選手1104641

七種競技。
6.12-13の日本選手権で2ndベストで優勝した山﨑選手(スズキ)は、先週からパフォーマンススコアを21Pt伸ばして、ワールドランクを78位から64位へ14ランクアップ。
この結果、先週までランク外だった1カ国最大3名順位(TN=24)で、”53位”に名前が出てきました。今後の飛躍に期待です。

混合

★混合4×400mR

東京五輪:TN「16」
ワールドランクボーダーライン:3’16″67

ランク選手名記録
16日本3’16″67

混合4×400mR。
1ランクダウンでTN=16圏内の16番目。ボーダーラインとなってしまいました。もう1チームに抜かれると五輪出場は赤信号になります。女子4×400mR(現在18番目)とともに、あと1レースを行うことができるかどうか…。
6.17追記 混合4×400mR、チェコに抜かれて出場圏外の17番目に下がってしまいました…。
日本選手権の期間中にOPでレースを組んでいただきたいと思います!

 

*10000mと混成競技は2競技会の平均スコア
*5000mと3000mSCは3競技会の平均スコア

<参考>
ワールドランキングは面白い!

来週6月24日(木)-27日(日)は、いよいよ日本選手権です。次回のワールドランキングレポートは直前版として、できるだけ多くの種目を網羅する予定です。

どうもありがとうございました。